同僚に勧められて買ってみたんだが……なんともスケールが大きな本だ。
「これまでの学問分野にとらわれることなく,新たな総合学としての”地球学”を建設せねばならないだろう。それは,宇宙論的な時空スケールで地球と人類の存在を考えることであり,現代を分析することでもある。」
とはいえ,200ページ強の新書というフォーマットでそれを完遂することは当然無理で,「本書ではその第一歩として,関連する問題を網羅することを試みた。今後このような学問の統合化の試みが多くの人によってなされることを期待して,筆をおくことにする」というかたちで,読者は取り残されるわけである。
この本の第一刷が発行されたのが1990年,その後「地球学」はどうなっているんでしょうか……。
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