著者のニック・ブラッドリー*1はジャスティン・ローズを指導したこともあって,この本のForewardもローズが書いているし,この本はベストセラーになったらしい。
「ゴルフスイングにおける感覚を印象的なビジュアルで表現する」という試みは面白いけど,その背後にある swing thoughts が古いというか,現代の感覚(計器による詳細な分析に慣れている)からすればなんだか物足りなくて,まぁコレクションのひとつとして持っておくのが正解か。
余談だけど……日本語だとオノマトペが充実している(他の言語では類を見ないぐらい)ので,言葉で感覚表現が比較的しやすいけれど(e.g. 長嶋茂雄),英語の場合はそうはいかないので,こういうビジュアルでの表現というのがとりわけ意味を持つのかな。(逆に言えば,言葉によるフワッとした表現でなんとなく感覚が伝わってしまうのが,日本語の弱点とも言えるけど)
Law 1: The Grip - Naturally formed is neutrally perfomed
- 左手のグリップするときはシャフトを右に45度傾けた状態で。
- 左手のロングサムは怪我のもと(文字通り)。
- 右手でクラブに触れるのは指だけ。
Law 2: The Geometry of the Set-Up - Building stability from the ground upwards
- 両足を30度ずつ開くのが,もっともパワフルなポジション。
- 左足に対してボールの位置は固定し,番手によって右足の位置を変えるが,それにともなって肋骨のティルトを変えなければいけない。