Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

小川豊和『新みんなのカーリング:公益社団法人日本カーリング協会オフィシャルブック』学研教育出版

初心者向けのカーリング指南書なんだけど,それ以上に内容がてんこ盛りだった。

なんせ冒頭が「ソチオリンピック特集」。日本代表決定戦から世界最終予選まで,オリンピック出場までの道のりを追うんだけど,その筆圧がなんともアツい。それにつづくのは,小笠原歩と船山弓枝のロングインタビュー。リードの文章が「長嶋茂雄と王貞治,若乃花と貴乃花。/スポーツの世界では二人のスターが牽引していく例が多い。日本カーリング界ではこの二人。」という,大げさで時代がかっていて気持ちのこもったもの。いや,こういうの好きなんですけど。

素人的にカーリングを見ていて面白いのはその作戦面・試合運びなんだけど,初心者向けの本書ではそういう要素は当然ながら最後にちょこっと乗っているだけ。そもそもちゃんと氷の上に立てるのか,ストーンと投げれるのか(デリバリーできるのか),転ばずにスイープできるのか,みたいなところが気になるわけで,読めば読むほどできなそうな気がしてきた。

今度初心者向けのイベントに参加するのだが,数時間でどこまで楽しめるようになるのか……。

784.9

新みんなのカーリング : 公益社団法人日本カーリング協会オフィシャルブック (学研教育出版): 2014|書誌詳細|国立国会図書館サーチ