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ランダムな読書歴に成り果てた

横尾宣政『野村證券第2事業法人部』講談社+α文庫

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

野村證券第2事業法人部 (講談社+α文庫)

サブタイトルをつけるなら,「それでもボクはやってない」。

もっとも活気があった1980年代の野村證券。トップセールスマンとして走り続け、「オリンパス巨額粉飾事件」で逮捕された著者が、黄金時代と事件の真相を綴った実名手記。新たに明らかになった真相などを加筆し文庫化。

本の前半は「ノルマ証券」もとい野村證券時代の武勇伝で,後半はオリンパス粉飾事件の容疑者に仕立て上げられた(と本人が主張する)事実の真相。普段はメモを取りながら本を読んでいるんだけど,これはそんな気も起きなくて,どんどん読みすすめてしまった(後半は読み飛ばした)。

本書は80年代から90年代にかけて,社会の注目を浴び続けた野村證券の実態を,私の体験をもとに赤裸々に綴ったものだ。当時の空気を感じ取ってもらうため,登場人物は原則として実名にした。日本経済が活気に満ちあふれていたあの頃,野村がいかにして頂点に駆け上り,そして奈落の底に突き落とされたのか,追体験していただこう。

それは前半部ね。

大西さん(「北陸電話工事」のオーナー社長)根っからのアンチ野村證券。「野村とはいっさい付き合わない」と広言し,山一證券と取り引きしていた。そこで私は一計を案じる。毛筆でしたためた長文の手紙を,巻紙にして送ったのだ。

出たー,巻紙。

株価が長期にわたり低迷している最大の要因は何か。私は「証券会社が銘柄を推奨しなくなったこと」と確信している。臆病で勤勉な日本人は,自分の意思で株を買うことなどできない。証券会社の営業マンに背中を押されてやっと買えるのであり,銘柄を推奨されなければとても買えない。

そのかわり今は日銀が買ってます。