Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

蟹瀬智弘『NDCへの招待:図書分類の技術と実践』樹村房

このブログのカテゴリーもNDC(日本十進分類法)を参考にしているので,ここらでNDCについてちゃんと知っておこうと思ったんですよね。

NDCへの招待 -図書分類の技術と実践-

NDCへの招待 -図書分類の技術と実践-

  • 作者:蟹瀬 智弘
  • 発売日: 2015/06/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

んで読んでみて,NDCが遥かに体系だった「世界」(あるいは世界を分類するための構造)だということが良く分かった。後半の「応用例題と解説」も面白かったし。

NDCの意味的構造による第一次区分

0 総記
1 哲学
16 宗教
2 歴史
29 地理.地誌.紀行
3 社会科学
4 自然科学
49 医学
499 薬学
5 技術.工学
59 家政学.生活科学
6 産業
7 芸術.美術
78 スポーツ.体育
79 諸芸.娯楽
8 言語

あと,

専門図書館や単科大学では特定の分野に資料が集中しますので,先頭の数桁が共通するものが大量に書架に並ぶことになります。これでは効率が悪いので,例えば看護学を表す492.9という部分を「N」に置き換えて記号を短くする,という方法もあります。

そういうことか。

最初はもり・きよし個人の著作でしたが,戦後は日本図書館協会が編集・発行しています。

へぇ。すげぇ。

序文や解説を読んでも該当する適切な分類記号がわからない場合,本文をぱらぱらとめくって内容を確認していきますが,それでもわからない場合があります。しかし,この時点で分類できないものについては,たとえば本文をすべて読んだとしても,該当する分類記号を知ることはできないものです。あまり深入りせずに他の方法を検討しましょう。

ざっくり。

014.45