期待感を抱かせるタイトルなんだけど,本書の主張はそれに尽きる。つまり「単一のアイデンティティに人間を押し込めること(=人間の矮小化)が,国家間とか宗教観の紛争に繋がっている」「そうじゃなくて人間のアイデンティティはもっと多様なものだ」し,「それは理性によって選択できる」とかなんとか。各方面からの知見を語ってはいるものの,それによって議論の深さや広さが増しているとは思えない。エッセイの寄せ集め。
361.6
期待感を抱かせるタイトルなんだけど,本書の主張はそれに尽きる。つまり「単一のアイデンティティに人間を押し込めること(=人間の矮小化)が,国家間とか宗教観の紛争に繋がっている」「そうじゃなくて人間のアイデンティティはもっと多様なものだ」し,「それは理性によって選択できる」とかなんとか。各方面からの知見を語ってはいるものの,それによって議論の深さや広さが増しているとは思えない。エッセイの寄せ集め。
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