Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

古田敦也, 周防正行『古田式』太田出版

図書館で目に止まって,懐かしくて借りて読んだ。

自分がプロ野球観戦にハマって,スワローズにハマって,年に50試合ぐらい観に行ったのが2001年。この本の初版発行が同じ年の4月。すぐに買って読んだように思う。

内容といえば,映画監督の周防正行が古田を相手に気持ちが高揚しちゃってる対談集。第2章の冒頭で周防本人が言ってるんだけど,

一回目の対談原稿を読み直していたら,自分のあまりに並外れた勘違いオヤジぶりに大笑いしつつ,赤面するほどの恥ずかしさを覚えてしまった。(中略)古田さんも「困ったオッサンやなー」と思ったに違いない。しかし,それでも腹を立てることなく,僕の不穏当な発言を適当に聞き流しながら,誠実に付き合ってくれたのだから,心優しき大人である。

ほんと,まさにこれ。たまに示唆的な話も(当然古田の口から)出てくるんだけど(「素振り1000本とかするより松井のフリーバッティングを10分でも見ていた方が勉強になる」とか「自分の癖球を操れるのが成功するピッチャー」とか,「あえて逆球を期待してアウトコースに構えることもある」とか),まぁ概ね周防の自慰。そのクライマックスは,周防が古田相手にキャッチボールというかピッチングをする日の振り返りで,古田相手にカーブを投げてそれが古田に褒められたとかいう話を,意気揚々と語っている。

783.7

古田式 (太田出版): 2001|書誌詳細|国立国会図書館サーチ