体裁こそ子供向けだけど,中身はいたって本気。「この本の使い方」にはこう書かれている。
取り上げたのは約1250種の植物で,最近,遺伝子(DNA)を解析してわかった新しい植物のなかま分け(APGIII分類体系)を基本にしてならべています。解説ページは進化した植物から始まって,だんだん原始的な特ちょうを残す植物になっていきます。花の写真を順番に見ながら,植物の進化の道すじをたどったり,植物のさまざまなくふうを感じたりしましょう。
白バックで写真が見やすく,すっきりとレイアウトされており,それでいて無味乾燥には見えなく,興味深い特集ページ(食虫植物とか木の実のデザートの作り方とか)も随所に挟まれる。これは大人が眺めても楽しい。「小学館の図鑑NEO」シリーズ,いいかも。
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