Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

ウラジーミル・ナボコフ『ディフェンス』河出書房新社

「ドストエフスキーの小説は最初の100ページさえ乗り越えればあとは圧倒的に面白い」という経験則が自分の中ではあるんだけど,278ページのこの小説は,半分読んでも(ルージンがトゥラチとの対局中に失神したあたり)そこまで面白いと思えなかったので,まぁ自分には合っていなかったんだろう。

しかしまぁなんというか,『The Art of Learning』を読んだあとでこのフィクションを読むと少し陳腐に思えるというか,ジョッシュ・ウェイツキンが自らの幼少期について書いている文章の方が遥かに面白かった……。

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ディフェンス (河出書房新社): 1999|書誌詳細|国立国会図書館サーチ