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ランダムな読書歴に成り果てた

保井俊之『保険金不払い問題と日本の保険行政:指向転換はなぜ起こったのか』日本評論社

件の保険金不払い問題に対する包括的な分析ではあるが,ジャーナリスティックというよりアカデミックなアプローチであり,そもそも論あるいは抽象論(なぜ民間当事者同士の契約の不履行の問題に,保険規制監督当局である金融庁がなぜ,そしてどのように関与することになったのか,など)が多く,「システムズ・アプローチ」という著者が採用した分析の方法論に対する言及が序盤で多く目につき,そして不払い問題の当事者のコメントはほぼ登場しないことが特徴的だなぁと思いました。

「第3章 保険規制監督行政の国際比較」は参考になるかも。

339.3

保険金不払い問題と日本の保険行政 : 指向転換はなぜ起こったのか (日本評論社): 2011|書誌詳細|国立国会図書館サーチ