Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

仲野徹『こわいもの知らずの病理学講義』晶文社

大阪大学医学部で教鞭をとる著者が、学生相手に行っている「病理学総論」の内容を、「近所のおっちゃん・おばちゃん」に読ませるつもりで書き下ろした、おもしろ病理学講義。しょもない雑談をかましながら病気のしくみを笑いとともに解説する、極上の知的エンターテインメント。

という,「やわらかさ」を前に出した謳い文句が逆にこの本を買うのをためらわせていたけれど,読んでみたら非常に真っ当で,面白い。

こわいもの知らずの病理学講義

こわいもの知らずの病理学講義

  • 作者:仲野徹
  • 発売日: 2017/09/19
  • メディア: 単行本

どういう意味で真っ当かというと,

主な参考文献は、著者が講義でも使用している、病理学の教科書では世界的ベストセラーのロビンス『Basic Pathology(基礎病理学)』。その全24章中の3章分にあたる、病理学の基礎中の基礎となる細胞、そして血液の構造と、読者の切実なニーズがあるがん(腫瘍)の解説を取り上げた。

ということらしい。これをもっと前に出してくれればいいのに。というか,気づかない自分が悪いんだけど。これですね。

ロビンス基礎病理学 原書10版-電子書籍(日本語・英語版)付

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