「ラテン語を学ぼうと思う人の多くは同時にギリシア語(もちろん現代ギリシア語というよりも古典ギリシア語のことです)にも興味を持っているはずです」っていうのはその通りなんどけど――だから僕もこの本を手にとっている――「そうした両者を比べながら見て…
『現代日本女性詩人85』よりは興味を惹かれる詩(人)が多くあった。が,『現代日本女性詩人85』では編者・高橋順子がすべて解説を書いていたが,こちらはそうではないのが残念。その中でも高橋順子の解説はすぐにそれと分かる特徴を持っていた。 現代詩の鑑…
想像以上の内容だった。ので,この本が良書なのかどうなのか,判断できない。「オレは秘密を知っている,オレが正しい」的な雰囲気が漂う著者の文体も,正直言って好きではない。初学者にはとっつきにくい。ただ,《平均律クラヴィーア曲集》には,想像して…
図書館でたまたま手に取って読んでみたわりには、最後まで面白く読めた。音楽について何かが分かったような気がしつつ、結局のころ何も分からなかった、という、複雑な読後感。 音楽の科学---音楽の何に魅せられるのか?作者:フィリップ ボール河出書房新社A…
〈まえがき〉を目にして,荒川洋二を思い出した。詩人の書く文章はなんて研ぎ澄まされているんだろう。 ――ただ,どこまでいっても面白いのは高橋順子の文章で,それを読んだ上で詩に戻っても,面白さは感じられない。自分には詩は合わないのだな。 現代日本…
RAによる「このミックスがすごい!2024」。Nono Gigsta はたしかにすげーわ。Mixの可能性というかポテンシャルというか,そういうのがよく分かる。それ以外の作品も粒ぞろい。素晴らしい。 ソース 拙訳 Nono Gigsta | The House of Crocodiles | Live at Fre…
ということで,「印象派以降」に続いてというかそれから遡るかたちでこの「西洋音楽の歴史」を読んだ。ようやく読み終えた。 思い違いかもしれないけれど,「印象派以降」よりもこの「西洋音楽の歴史」の方が,柴田南雄な想いというか感情というか好みという…
読みかけのこの本を会社のデスクに置いていたら,スイス人のCEOから何読んでるの?って訊かれて,答えにつまった。「タイトルの通りステータスと文化についての本で,ステータスとは何か,文化とは何か,そして流行はなぜ起こってなぜ消えるのか,そういう本…
税制と経済学: その言説に根拠はあるのか作者:林 正義中央経済グループパブリッシングAmazon 国民民主党が〈103万円の壁〉を持ち出して先の衆院選で大躍進したことで,この本も注目を浴びている。制度を詳細にみると〈103万円の壁〉というのは制度上存在しな…
柴田南雄はもちろん最近『音楽史と音楽論』を(ようやく)読んで興味を持ったからなんだけど,なんで「印象派以降」を読もうと思ったんだっけな。とにもかくにも,こっちの方が圧倒的に面白い。文章量はやっぱり多い方が面白い。ドビュッシー以降の〈純音楽…