Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

ブルース・シュナイアー『超監視社会:私たちのデータはどこまで見られているのか?』草思社

超監視社会: 私たちのデータはどこまで見られているのか?作者:シュナイアー,ブルース草思社Amazon 想像できるような内容が,想像以上の深さと広さとで進んでいる,といったところ。気になる人は気になるだろうし,気にならない人は気にならないだろうし。本…

加藤公一『機械学習図鑑:見て試してわかる機械学習アルゴリズムの仕組み』翔泳社

見て試してわかる機械学習アルゴリズムの仕組み 機械学習図鑑作者:秋庭 伸也,杉山 阿聖,寺田 学翔泳社Amazon この監修者ってTwitterで「はむかず」って名乗ってる人か! 〈図鑑〉ということで,何も知らない僕のような人間でも何かが分かったような気になれ…

ヤン・オングストローム, J.J.ワイデン『軍事理論の教科書:戦争のダイナミクスを学ぶ』勁草書房

軍事理論の教科書作者:ヤン・オングストローム,J.J. ワイデン勁草書房Amazon ガチガチの教科書。僕のような表層的な人間がさらっと眺めて楽しめるようなものではなかった。教科書だからって,わざわざ平板な記述にすることもなかろうに。 軍事理論にフォーカ…

小泉悠『現代ロシアの軍事戦略』筑摩書房(ちくま新書)

現代ロシアの軍事戦略 (ちくま新書)作者:小泉悠筑摩書房Amazon 前から気になっていた本書だが,今のウクライナ侵攻によって俄然注目を集めている,と思う。「職業的オタク」を自認する著者による,現代ロシア軍のオタク的側面ーー兵器,軍事組織,戦術,戦略…

佐藤信夫『レトリック感覚』講談社(講談社学術文庫)

レトリック感覚 (講談社学術文庫)作者:佐藤信夫講談社Amazon 洒落た題名を裏切るかのように,ひねりのない構成。〈直喩〉〈隠喩〉〈換喩〉〈提喩〉〈誇張法〉〈列叙法〉〈緩叙法〉を順に例文を用いながら解説していくだけのもの。レトリックについて著書を乱…

森功『ゴルフトーナメントスポンサー興亡史』幻冬舎(幻冬舎新書)

ゴルフトーナメント スポンサー興亡史 (幻冬舎新書)作者:森 功幻冬舎Amazon もともとは「週刊パーゴルフ」の連載。ゴルフの話であり,企業の話であり,経済の話でもある。ゴルフトーナメントのスポンサーの話とは,なかなか面白いテーマだ。同著者の本は過去…

クライブ・ハミルトン『目に見えぬ侵略:中国のオーストラリア支配計画』飛鳥新社

目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画作者:クライブ・ハミルトン,山岡鉄秀飛鳥新社Amazon 『侵食される民主主義』*1 *2で紹介されていた本。 著者が熱意を込めて本書を著したというのはよく分かる。相当なページ数で,二段組。取材が丹念で,情報が…

茶野努, 安田行宏『基礎から理解するERM:高度化するグローバル規制とリスク管理』中央経済社

基礎から理解するERM ―高度化するグローバル規制とリスク管理作者:茶野 努,安田 行宏,廉 了,増井 正幸,矢野 聡,浅見 潤一,浜崎 浩一,植村 信保,伊豆原 孝中央経済社Amazon ERMに関して,ポジティブに言えば「多彩なトピックが盛り込まれている」し,ネガティ…

池谷裕二『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則:ネット対応版 : ネイティブも認めた画期的発音術』講談社(ブルーバックス)

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則―ネイティブも驚いた画期的発音術 (ブルーバックス)作者:池谷 裕二講談社Amazon 例の脳科学者・池谷裕二による本なのである。が,冒頭で理屈をこねくり回して「日本人には本当の英語の発言ができない! カタカナ英語でい…

中出哲『海上保険:グローバル・ビジネスの視点を養う』有斐閣

海上保険 -- グローバル・ビジネスの視点を養う作者:中出 哲有斐閣Amazon 海上保険の基礎的なところをしっかりと解説してくれる。特に,貨物保険と船舶保険の前提になるところーー貨物であれば貿易のしくみとかーーが丁寧に解説されていると思った。個人的な…