Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

黒田龍之助『世界の言語入門』講談社(講談社現代新書)

少しクセのある文章(というか人柄)だとは思うのだが、とにかく読んでいて楽しい。言語によって濃淡はあるものの、いろんな体験をされているところが驚愕に値する。そしてなにより、言語--言語一般というよりは個別の言語--に対する素直な感情が溢れ出…

クラウディア・ゴールディン『なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学』慶應義塾大学出版会

なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学作者:クラウディア・ゴールディン慶應義塾大学出版会Amazon 第1章 キャリアと家庭の両立はなぜ難しいか――新しい「名前のない問題」 職場での男女平等がようやく私たちの手に入ったように見え、かつてな…

大城信晃 『AI・データ分析プロジェクトのすべて:ビジネス力×技術力=価値創出』技術評論社

渋谷駅前の人が紹介していたので眺めてみた。 2024年版:独断と偏見で選ぶ、データ分析職の方々にお薦めしたいホットトピックス&定番の書籍リスト - 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ データサイエンススキルとデータエンジニアリングスキルの…

首都高速道路株式会社, 阪神高速道路株式会社 ほか『高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法』講談社

高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法講談社Amazon まさに〈鑑賞法〉であって,それぞれのジャンクションをどこから見たらいいのか,どうやって写真を撮ったらいいのか,みたいな話。ジャンクションに対するフェティッシュな愛なのだが,一方で(僕がうっすら期…

佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社(講談社現代新書)

ふしぎな国道 (講談社現代新書)作者:佐藤健太郎講談社Amazon 余はいかにして国道マニアとなりしか 本書は,日本の道路行政の問題について鋭く分析・検討し,何ごとか物申すような本ではない。各地の絶景やグルメを楽しむための,ドライブガイドのような本で…

ひのまどか『バルトーク(音楽家の伝記 はじめに読む1冊)』ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスミュージックメディア部

借りるとき全然気づかなかったけど,これ大きな子供向けの伝記だわ。QRコード読み取って音楽が実際に聴ける仕組みにしてるのはいいと思う。 音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク (音楽家の伝記はじめに読む1冊)作者:ひの まどかヤマハミュージックエン…

田島宏『コレクション・フランス語 1 入門』白水社

コレクション・フランス語 (1 入門) ()白水社Amazon ユニークで意欲的なシリーズである。その第1巻,〈入門〉と銘打ちながら,他の入門書とは一線を画す。だって〈文法〉は第3巻にまわしているから,ここではとにかく初歩的な表現・会話ができることに注力し…

アレックス・ハッチンソン『限界は何が決めるのか?:持久系アスリートのための耐久力の科学』TAC株式会社出版事業部

著者は,極端とも思える方法で人間の限界を押し広げていこうと突き進んだ人たちの物語を織り交ぜながら,過去から現在までの科学的知見を駆使し,人間の耐久力を決めるものや,痛み,筋肉,酸素,暑さと熱,のどの渇き,エネルギーといった肉体に影響する要…

E.H.カー『歴史とは何か』岩波書店(岩波新書)

うーむ。読む人が読んだら面白いんだろうな…。 歴史とは何か (岩波新書)作者:E・H・カー岩波書店Amazon はしがき 1961年の1月から3月にかけて,E・H・カーは,ケンブリッジ大学で『歴史とは何か』と題する連続公演を行ない,同年秋,これを書物として出版し…

村田吉徳『何万件ものデータやピボットテーブルで苦しんでいる人のためのExcel多量データ整形テクニック』秀和システム

「とにかくピボットテーブルって最高なんだけどそのためにはデータはリスト表じゃないといけないけど,だいたいのデータってリスト表にはなってない;それをリスト表にするやり方を教えるね」って感じ。INDEX関数とかをがしがし使う。 何万件ものデータやピ…