Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社(講談社現代新書)

余はいかにして国道マニアとなりしか

本書は,日本の道路行政の問題について鋭く分析・検討し,何ごとか物申すような本ではない。各地の絶景やグルメを楽しむための,ドライブガイドのような本でもない。本書は,「道路」そのものを楽しむために書かれた,「国道マニア」の入門書だ。

鉄道紀行の第一人者であった宮脇俊三氏は,「鉄道趣味は,”点の旅”を”線の旅”に変える」という名文句を残している。(…)その伝で行くと,国道趣味は旅の楽しみを「線」だけでなく,さらに「面」に広げてくれるのだと思う。

第1章 国道の名所を行く
第2章 酷道趣味
第3章 国道の歴史
第4章 国道完走
第5章 レコードホルダーの国道たち
第6章 国道標識に魅せられて
第7章 都道府県道の謎
第8章 旧道を歩く
第9章 深遠なるマニアの世界

ふしぎな国道 (講談社現代新書 ; 2282) | NDLサーチ | 国立国会図書館

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