大学生のとき,大学にはろくに行かずに,むしろ近くのポール・スミスに行っては店員さんと駄弁っていたんだけど(いまにして思えばウザい学生でしかない),そのときの店員のひとりだった田口くんに勧められたのが,このアルバム。
Red Hot プロジェクトとかその組織とか背景よく分からないまま聴いたけど,これがなかなか良くて,そしてリリース(1996年)から30年近く経った今でも同じように良く聴けて,田口くんには本当に感謝している。超適当にいえば,ボサノバの定番曲のカバー集。
Everything But The Girl 〈Corcovado〉もなかなかいいんだけど,
自分的にはこれが一番好き。ずっと好き。何回聴いても好き。ジョアン・ジルベルトの〈E Preciso Perdoar〉を坂本龍一がカバーして,カエターノ・ベローゾが歌ってる。
坂本龍一が亡くなったとき,Gilles Peterson はBBC6のプログラムで坂本の曲をいくつか流していたけれど,そのうちのひとつもこの〈E Preciso Perdoar〉だった。
この曲が好きすぎてジョアン・ジルベルト版にもさかのぼって聴いたし,そしてある程度口ずさめるようになったんだけれど,そんなとき麻布十番のクラブに行ったらポールダンスやってて,そのダンサーのコと話す機会があって,そしたらそのコ「上智でポルトガル語勉強している」とか言うから,この曲を謳ってみたら,電話番号を教えてもらえるぐらいには印象づけられた。
ということで,田口くんには感謝している。