数日前,「24年前のこの日にこのアルバムがリリースされた」みたいな感じで,Twitter上に《Kid A》が溢れてた。
去年の暮れだったかな,Apple Musicが過去の名盤のTop100をランキングしてて,この《Kid A》も入っていたんだけど,それより《OK Computer》の方が上位だったのが納得いかなかったというか,「このランキングはオレ向きじゃないんだな」と思うことにした。
リクエストがいくつかあったのであげときます。 https://t.co/48RorHMuUl pic.twitter.com/xZ3IXjPsZE
— OAS / Radiohead_Night-The Smile Room (@Radiohead_Night) October 3, 2024
たまたま出会った当時のトム・ヨークのインタビュー。こういう思いだったんだね……。《OK Computer》はロックという枠組みの中の傑作。《Kid A》はその枠組みを蹴飛ばしグラつかせその外に飛び出していったやつ。受けいれられなかった人がいた/いるのは分かる。
改めて《Kid A》をじっくり聴いてみると,サウンドスケーピングを強く感じる。あと,アルバムの中で印象や記憶に残っているのがメロディーとかリフとかじゃなくて音色とかちょっとしたノイズとか,そういう表現しがたい要素だったりするんだな,というのを,改めて思った。
このアルバムが出たのが2000年の10月。その数ヵ月後だったかな,大阪時代の上司だった安藤さんと渋谷で飲みながらこの話をしてて,そしたら安藤さんが「このアルバムは00年代に生まれるアートの中で――音楽に限らずあらゆる芸術形式の中で――最高傑作になる」って話してて,「00年代って始まったばっかりなのにそんな言っちゃっていいの?」って思ったことを覚えてる。
安藤さんの預言は,あながちホラではなかった。
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