Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』草思社(草思社文庫)

これもKindle化されていて良かった。単行本で買ったときは読むのに難儀したのに,今回スラスラ読めたのはどうしてだろう。

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

 
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

 

これを読んで思ったのは,よく「日本人は農耕民族で,欧米人は狩猟民族で,だからxxx」というのがあるけれど,それってかなりテキトーなものの言い方だったのだなぁということ。この本によれば,狩猟生活から農耕生活へとその生活様式を変えることで,人間(あるいはその集団)は初めて「文化的」は活動が行なえ,そしてそれをいち早く獲得する条件がそろっていたのがユーラシア大陸だったからこそ,それが最終的には現代の欧米文化の世界的広まりにつながっている,ということになるので……。

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