Twitterで見かけたので読んでみた.
先進国が「開発」という名のもとで結果的にアフリカの人々を不幸にしている,アフリカにはダイヤモンドなどや石油などの資源が豊富にあるがゆえに紛争が多発しているという,なんとも「不都合な真実」を知らされた.
だいたい,各章のタイトルからして絶望的だ.
- 第1章 紛争と開発
- 第2章 混迷するサヘル
- 第3章 蹂躙されるマダガスカル
- 第4章 「資源の呪い」に翻弄されるアルジェリア
- 第5章 絶望の国のダイヤモンド
- 第6章 「狩り場」としてのアフリカ農地
著者いわく,
本書の試みは,悲観的なアフリカ像の再生産として,もしくは「第三世界」の焼き直しとして,読者に凡庸な印象を与えてしまうかもしれない.
しかし「本書では,そのように決して明るくない話をしなければならない」のはなぜかというと,
アフリカが誰にとっての「希望に満ちた大陸」であるのか,ということを問わなければならないからである.
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