扇動的なタイトルなのに中身は抽象的な議論が続いて,肩透かしを受けた人も多かっただろうなと思う。
コンピュータとは何かという話,コンピュータで出来ることと出来ないことは何かという話,そして数学とは何かという話。そしてこれからは数学を知っているあるいは使えることが必須のスキルになりますよという話。それはいいんだけど,本書の締めが
医者も教育者も研究者も,商品開発者も記者も編集者も,公務員もセールスマンも,耳を澄ます。耳を澄まして,じっと見る。そして,起こっていることの意味を考える。それ以外に,結局のところ,コンピュータに勝つ方法はないのです。
というのは,ちょっと情緒的じゃないかなぁ。
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