Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

澤田晃宏『ルポ 技能実習生』筑摩書房(ちくま新書)

このテーマに特段の興味を持っていたわけではないけれど,買って読んでみた。 ルポ 技能実習生 (ちくま新書)作者:澤田晃宏筑摩書房Amazon このテーマにまつわる状況が冷静にバランス良くまとめられていた。最後に韓国の状況についてまとめられていたのも良か…

ロビン・ウィルソン『四色問題』新潮社(新潮文庫)

一松信の本*1と読み比べるために,読んでみた。そして,一松信の本より遥かに良い,という印象を得た(全体的に,一松信の本は「可もなく不可もなく」だし「よくまとまっている」けど,面白さはない)。 四色問題 (新潮文庫)作者:ロビン ウィルソン新潮社Ama…

浜田節夫, 小山田良治, 木寺英史, 小田伸午『ゴルファーなら知っておきたい「からだ」のこと』大修館書店

自炊したときのPDFが手元に残っていたので,再読してみまた。 が,評価が難しい……。「人間の体はこういう構造でこういう癖があるから,こういう意識で動いた方がいいよ」というのは真実だろうけど,「そもそもこの本の中で目指そうとしているスイングが最適…

外山滋比古『思考の整理学』筑摩書房(ちくま文庫)

メタ認知の本を読んでもメタ認知は得られない……。 思考の整理学 (ちくま文庫)作者:外山 滋比古筑摩書房Amazon 《エディターシップ》ということはよく分かった。 だから書影に帯入れるなって……。

一松信『四色問題 : その誕生から解決まで』講談社(ブルーバックス)

解決までの経緯を過不足なくコンパクトにまとめているけれど,こういう本は早々に挫折する。 四色問題 どう解かれ何をもたらしたのか (ブルーバックス)作者:一松 信講談社Amazon

西原理恵子『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』KADOKAWA

どんな層がターゲットなんだ,この本。日本も広いな。 女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと作者:西原 理恵子KADOKAWAAmazon NDC10版による分類だと「159.6」。哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓 > 女性,ってことになるらしい。哲学の守備範囲…

松井孝典『地球=誕生と進化の謎 : 最新地球学入門』講談社(講談社現代新書)

同僚に勧められて買ってみたんだが……なんともスケールが大きな本だ。 地球 誕生と進化の謎―最新地球学入門 (講談社現代新書)作者:松井 孝典講談社Amazon 「これまでの学問分野にとらわれることなく,新たな総合学としての”地球学”を建設せねばならないだろう…

池谷裕二『記憶力を強くする : 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』講談社(ブルーバックス)

「記憶力を強くする」という,下手をするとカッパブックス的な内容になりそうなテーマに対して,理論と実践とをバランス良く記述している。 記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 (ブルーバックス)作者:池谷裕二講談社Amazon 二つのことを…

Nick Bradley『7 Laws of the Golf Swing: Visualizing the Perfect Swing to Maximize Your Game』BBC

著者のニック・ブラッドリー*1はジャスティン・ローズを指導したこともあって,この本のForewardもローズが書いているし,この本はベストセラーになったらしい。 「ゴルフスイングにおける感覚を印象的なビジュアルで表現する」という試みは面白いけど,その…

Dave Pelz『Dave Pelz's putting bible: the complete guide to mastering the green』

Dave Pelz's Putting Bible (Dave Pelz Scoring Game)作者:Pelz, DaveAurum Press LtdAmazon Putting Overview Chapter 1 / What Is Putting? フルスイングゲームとパッティングとは別物。 ペルツの考えるパッティングの名手は,ジョージ・アーチャー,ベン…

中村義作『パズルでひらめく補助線の幾何学 : "魔法の補助線"を見つけよう』講談社(ブルーバックス)

暇つぶしというか,頭の体操にはちょうどいい。 パズルでひらめく補助線の幾何学―"魔法の補助線"を見つけよう (ブルーバックス)作者:中村 義作講談社Amazon

鹿島『図解・超高層ビルのしくみ : 建設から解体までの全技術』講談社(ブルーバックス)

何ひとつ間違ったことは書かれていないけれど,本としてのエンターテイメントというかストーリー性というかワクワク感が薄いのは,組織が編纂しているからか。 図解・超高層ビルのしくみ―建設から解体までの全技術 (ブルーバックス)講談社Amazon

瀧本哲史『2020年6月30日にまたここで会おう:瀧本哲史伝説の東大講義』星海社(星海社新書)

この「伝説の講義」の対象年齢ではないけれど,少し踏み出してみようかな…という気になった。 2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義 (星海社新書)作者:瀧本 哲史星海社Amazon 京大での講義,自分が学生のときだったら受講していただろう…

Floating Points - Full Performance (Live on KEXP)

Floating Points が KEXP でやったライブパフォーマンス(そのまんまだ)。 www.youtube.com 音楽が最高なのは当然ながら,途中のDJとサム・シェファードとの掛け合いが面白い。ベースはロンドン在住の日本人,ススム・ムカイ氏。 この記事もあとでちゃんと…

マーク・ピーターセン『日本人の英語』岩波書店(岩波新書)

何度も読んでいるけど,何度読んでも新たに学べる。というか,読んだ内容を忘れていってるだけなんだけど。 日本人の英語 (岩波新書)作者:マーク・ピーターセン岩波書店Amazon でもほんと,この本を読んでいるときは,自分が話したり書いたりする英語も少し…

マックG『チャーリーズ・エンジェル』

Netflixさまさまだな。妻が観たいというので付き合った,2000年の『チャーリーズ・エンジェル』。たまには(こういう時期には特に)こういうバカなのも必要だな……。 チャーリーズ・エンジェル(字幕版)キャメロン・ディアスAmazon 日本でも2000年公開だから,…

大栗博司『大栗先生の超弦理論入門 : 九次元世界にあった究極の理論』講談社(ブルーバックス)

前にも読んでいたはずだけど,再読したら「読んだことのない」話でいっぱいだった。記憶していないだけだけど……。 大栗先生の超弦理論入門 (ブルーバックス)作者:大栗 博司講談社Amazon 大栗先生の人柄が文章の至るところから垣間見えて,読んでいて気持ちが…

クリス・マルケル『ラ・ジュテ』

このコロナ禍の中でデートしているカップルを見ると,不思議な感覚に襲われる。ディストピアの中にいるふたり。何かの映画のようだけど,それが何かを思い出せない…。 という内容をFacebookに投稿したら,大学時代のシネフィルな友人から,一言だけコメント…

池谷裕二『パパは脳研究者 : 子どもを育てる脳科学』クレヨンハウス

家の本棚にあったから前に買ってたんだろうけど,いつどこで買ったのか思い出せない。 パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学作者:池谷 裕二クレヨンハウスAmazon 子育てってこういう「発見する喜びに満ちた行為」だったんだよな,というのを思い出させてもら…

池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」:または,自分を使い回しながら進化した脳をめぐる4つの講義』講談社(ブルーバックス)

著者自らがこの本(のもとになった高校生への講義)の特徴をこう語っている。 「脳のしくみの説明そのものよりも,「脳」を考えるプロセスに主眼を置いた」「脳が機能する意義とそれを支えるプロセスの意義。脳を今までとは違う視点で眺める……そのための姿勢…