Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

S.S. スキーナ『アルゴリズム設計マニュアル 上』丸善出版

アルゴリズム設計マニュアル 上丸善出版Amazon 本書は,プログラミングの初歩を学んだ生徒や,実際のプログラミング現場で活躍しているプログラマー/技術者を対象としたアルゴリズム設計のレファレンスマニュアルである。/読者が抱えている応用上の問題を…

ラリー・ダイアモンド『侵食される民主主義:内部からの崩壊と専制国家の攻撃 下』勁草書房

侵食される民主主義 下: 内部からの崩壊と専制国家の攻撃作者:ラリー・ダイアモンド勁草書房Amazon 下巻も読了。上巻はビッグピクチャーを描いていたのに対して,下巻は細かい処方箋――特にアメリカにおいて民主主義を回復するための――といった様相を呈してく…

日本計算工学会『ソフトコンピューティング:工学的基礎および建築、ロボット、航空宇宙、交通への応用』丸善出版

ソフトコンピューティング: 工学的基礎および建築、ロボット、航空宇宙、交通への応用丸善出版Amazon どこでこの本の存在を知ったんだっけな? ソフトコンピューティングとは,アルゴリズムできちんと記述されないと作動しない,融通の利かない従来型のコン…

デイヴィッド・エンリッチ『スパイダー・ネットワーク:金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕』ハーパーコリンズ・ジャパン

スパイダー・ネットワーク 金融史に残る詐欺事件――LIBORスキャンダルの全内幕 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)作者:デイヴィッド エンリッチハーパーコリンズ・ジャパンAmazon LIBORに〈不正〉があって廃止されたことは知っていたけど,まさかこんなこ…

ドン・マントン, デイヴィッド・A・ウェルチ『キューバ危機:ミラー・イメージングの罠』中央公論新社

キューバ危機 - ミラー・イメージングの罠作者:デイヴィッド・A・ウェルチ中央公論新社Amazon 『国際紛争』で存在を知ったこの本。 本書を執筆した動機には,一九六二年のキューバ・ミサイル危機を扱った著作のうち国際関係論の入門的な授業で使え,読みやす…

ラリー・ダイアモンド『侵食される民主主義:内部からの崩壊と専制国家の攻撃 上』勁草書房

侵食される民主主義 上: 内部からの崩壊と専制国家の攻撃作者:ラリー・ダイアモンド勁草書房Amazon とりあえず上巻を読了。 サブタイトルで〈内部からの崩壊〉っていってるのの最たる例はドナルド・トランプ(を大統領に選出するに至ったアメリカの分断・選…

毛利嘉孝『ストリートの思想:転換期としての1990年代』日本放送出版協会(NHKブックス)

ストリートの思想 転換期としての1990年代 (NHKブックス)作者:毛利 嘉孝NHK出版Amazon ストリートカルチャーについて知見を深めるつもりで適当に手に取ったら,社会科学/現代思想の本だった。「〈ストリート〉の思想」じゃなくて「ストリートの〈思想〉」だ…

『昭和天皇のゴルフ:昭和史を解く意外な鍵』

昭和天皇のゴルフ―[昭和史を解く意外な鍵]作者:田代 靖尚主婦の友社Amazon (欧米の)近代史を書きたいのか(日本の)昭和史を書きたいのか昭和天皇史を書きたいのかゴルフの黎明期を書きたいのか昭和天皇のゴルフ史を書きたいのか,焦点がよく定まっていな…

トッド・ローズ『平均思考は捨てなさい : 出る杭を伸ばす個の科学』早川書房

平均思考は捨てなさい──出る杭を伸ばす個の科学 (早川書房)作者:トッド ローズ早川書房Amazon 〈平均思考〉を批評し〈個性学〉を推進する著者。それがよくあるエリートな経歴であれば説得力も半減するところだが, 私はユタ州のオグデンで大学生活を始めたと…

キャロライン・クリアド=ペレス『存在しない女たち:男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』河出書房新社

存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く作者:キャロライン・クリアド=ペレス河出書房新社Amazon 『多様性の科学』で引用されていた本。カテゴライズするなら〈ジェンダー論〉とか〈フェミニズム〉ということになるんだろうけど,…

ジョン・クラカワー『空へ:悪夢のエヴェレスト1996年5月10日』山と溪谷社(ヤマケイ文庫)

ヤマケイ文庫 空へ-「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日作者:ジョン・クラカワー山と溪谷社Amazon 『多様性の科学』で引用されていた本。1996年5月にエヴェレストで12人と登山者が遭難死した事象を克明に記録したもので,『多様性の科学』では強すぎるリー…