Dribs and Drabs

ランダムな読書歴に成り果てた

河合秀和『チャーチル : イギリス現代史を転換させた一人の政治家 増補版』中央公論社(中公新書)

非常によくまとめられているんだけど,非常によくまとめられているだけに,チャーチルという人間のアラが目について,「それでこの人,何がそんなに凄いんだったっけ」という印象を持つに至るという…。

チャーチルはよく「イギリスを救った人」と呼ばれており,たしかにそう呼ばれるに相応しい。世界史の最大の皮肉の一つは,そのチャーチルを「救った」のは日本だったということであった。